恐竜世界のひみつ (学研まんが 新・ひみつシリーズ)
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★★★★★ 2005-11-03 新時代の恐竜学習漫画
私が子供時代に読んでいた恐竜に関する学習漫画は、自我のあるアンドロイドやタイムマシンが登場し現実感が伴いませんでしたが、本書では定番の好奇心旺盛な少年の「シムガイア」なるヴァーチャル・リアリティ装置で表題通り、中生代の体感・恐竜の生態への想いの巡らしが、時勢に対応しています。情景と骨格の解説の立体的読破により、関心を掻き立てるようになっており、オヴィラプトルの〔卵泥棒〕の汚名返上までの経緯も読み流させるのは必定です。イギリス人好みで真偽の程の怪しいギデオン=マンテルのイグアノドンとの馴れ初めは当然としても図鑑類も出回った昨今、内容の的の絞り方は独自性に繋がります。最新情報の鏤(ちりば)め方の高密度も特筆に値し、鳥類との関連で一章を割くのは趣旨に適っています。ストルティオミムス達が飛行を放棄した鳥とすれば、それらと駝鳥は魚竜とイルカと並ぶ収斂進化の代表となるかもしれませんが、その「収斂進化」や「イグザプテーション」といった学術用語を出さず、高圧的にならないのも斯界の意義に合っていると考えます。
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